海外の高齢者施設を訪ねて<サイパン>~
2008年11月中旬、サイパンにあるエイジングセンター(高齢者デイサービスセンター)“Man'amko”に伺いました。
60歳以上の方が登録して利用できるデイサービス。機能は、日本のデイサービスと似たような部分が多くあります。訪れた当日は90人近くの方が利用されていました。第二次大戦前には、日本統治の時代もあったサイパン。デイサービスにいらっしゃった高齢者の中にも、流暢に日本語を話される方も多く、驚きました。
センターは、町の中心地に近く利便性のいいところ。広い敷地に平屋建ての広々とした施設とゆったりとした庭があります。スタッフも利用者も朗らかで明るい方が多く、温かいおもてなしでお迎えいただきました。
様々なアクティビティで心身を活性化
施設の中には、プログラムに合わせたさまざまな小部屋があります。廊下は広々としていて各部屋もわかりやすい配置。平屋建てゆえか、天井が高く圧迫感がありません。南国特有の明るさも過ごしやすい空間につながっているのかもしれません。
基礎クラスが3クラスもある人気のコンピュータークラスを拝見しました。何人かの生徒さんがインターネットの使い方やメールの使い方を習っていました。スタッフの方いわく、メールができるようになったら、スタッフとメールのやりとりも練習を兼ねてするそう。クレームや要望があったら、どんどんメールで知らせて、とお伝えしているとのこと。メモをとりながら、一生懸命取り組んでいる姿には、頭が下がりました。
メインホール(食事やパーティーや皆さんで集まる場所)は、かなり広く、ゆったりとテーブルや椅子が配置されています。ここでは、多くの方がビンゴゲームに参加されていました。おしゃべりしながら、新聞を読みながら、手芸をしながら、各自何かしながらの参加ですが、結構盛り上がっていました。
アウトドアのアクティビティも活発
メインホールの向こう側には、テラスや広々とした庭、東屋などにつながっています。サイパンは、気温が年間を通して27℃~30℃、しかも昼夜ともあまり変化がなく、カラリとした気候なので非常に過ごしやすく、アウトドアも年中楽しめます。
テラスでは、ビリヤード、カードゲーム、グラウンドゴルフ、などを楽しんでいるグループがいました。比較的お元気な方が多いようですが、ナーシングルームでは、ベッドの上で過ごしている方も数名います。週2回ほどドクターが医務室に来られ、みなさんの体調(血圧測定や問診など)を管理し、それぞれの注意事項などをお話されるそうです。
アクティビティは、<競争力>を持つことを意識したものが多いらしく、簡単な景品なども用意し、「勝つ」ことを目標に参加する仕組みを作っているそうです。この競争力が脳の刺激にもなり、とてもみなさん元気になるそう。
特にソフトボールチームは2チームあるそうですが、いつも熱くなりすぎて大変と苦笑いされていました。ちょっとした遠足やミニ旅行なども開催し、ソフトボールチームやグランドゴルフの遠征、ダンスチームの大会などにも果敢にチャレンジしているようです。
メインホールには、シーズン的にもクリスマス・ツリーが飾られていました。これはリサイクル・ツリーで伝統的なものだそうですが、空き缶や発泡スチロールのカップなどを利用して、飾りにしています。近くで見るまで気づきませんでしたが、なかなかステキなツリーでした。
地域社会との交流
サイパンには、老人ホームのような高齢者が住み替える施設はありません。原則このデイサービス(日帰り)と、日本の訪問看護のような看護師が自宅に訪問するサービスがあるそうです。
自宅と施設の間の送迎はもちろんあり、そのほかにも地元企業や有識者による様々な寄付や特典などの働きかけがあるとのこと。オープンな環境にしており、今回のもも編集室の取材も快諾してくれましたが、多くの来訪者を歓迎しています。
サイパンには移住者も多く、「文化の多様性を重要視している」と責任者の方がおっしゃっていたように、地元文化はもちろん、日本、韓国、フィリピン、など様々な文化も考慮されています。
地元でチェーン展開しているスーパーマーケットでは、10%割引で利用できるなどの特典も提供してくれているとのこと。
スタッフの方たちも高い誇りと自信をもって利用者と接しているように感じました。
さまざまな訪問
2005年には、天皇陛下もサイパンを慰問されました。その際、このエイジング・センターにもご訪問され、その時の記念品や写真を飾られていました。
サイパンは、戦争の傷跡もまだ生々しく残っているところがあります。多くの日本人、地元住民も犠牲になりました。センターを利用している高齢者の中にも、当時の記憶が時々蘇り、いまだに恐怖心からパニックになる方もいるそうです。天皇陛下のご慰問は、当地の方々は大変喜ばれたそうです。
メインホールには、1ヶ月のアクティビティ・スケジュールが張り出されていますが、11/20のところには、「もも編集室の取材」も入れてくれていました。
世界の高齢者施設
長い人生を送ってこられた高齢者の方々は、それぞれの価値観や生活スタイルで個性も豊かです。しかし、各国の高齢者施設に伺うたびに、同じように経験と時間を重ねてきた人間、という考えが強まります。高齢者を大切にすること、そして高齢者の方ご自身も「できること」「やりたいこと」をいつまでも忘れずチャレンジし続けてほしい、と思います。
もも編集室
http://www.momo100.net/
« 一つ前のエントリーへ
|
カテゴリートップ
シニアのための資産運用や年金のことをわかりやすく解説します。
会員特典満載!団パラメンバー募集
”団パラ” ごあいさつ
編集室からのお知らせ
旅三昧・旅自慢
住み替え・ロングステイって、どうなの?
目指せ、医者いらずの健康体!
親のための介護情報
失敗しない起業講座
各種イベントのお知らせ
各種PR情報
アンケート&プレゼント
もも百歳
有料老人ホーム
百科事典
資産運用、最近のシニアの流行、健康、年金など、シニアライフを快適に過ごすための情報が満載です。
「もも百歳」2007年秋号を只今「もも」サイトにて公開中!!
→
詳しくはこちら
「有料老人ホーム百科事典」サイトにて、有料老人ホーム情報を続々登録中!!
→
詳しくはこちら
2006年版販売中
・東京23区 西エリア
・神奈川県川崎エリア