台湾番外編:有料老人ホーム視察②
異なる2つのタイプを視察<②悠然山荘>
①の林口養生文化村は、首都台北に近い台湾北部でしたが、2つめは台湾南部にある「悠然山荘」。こちらは、設立13年目になる歴史のある有料老人ホームです。南部の暖かい雰囲気と緑豊かな環境ながら、大学や病院なども近隣にあり、文化圏内でもあります。
非常に美しく整えられた植栽に囲まれ、ゴシックタイプの重厚な外観のホームでした。
介護に重点を置いたホーム
ここでは、自立でお元気な方、生活の支援が必要な方、介護が必要な方と、おおよそ3段階に別れて入居が出来ますが、基本的に介護などのソフトサービスに重点を置いているように感じました。
入居者110名に対し、スタッフの数は60名とのこと。施設内を案内いただいている際も、多くのスタッフとすれ違い、確かに人が多い!と感じました。スタッフは、それぞれの役割に応じてユニフォームを変えているそうです。花柄のブラウスや、白のポロシャツなど、明るく違和感のない雰囲気を作り出していて、とても好感を持ちました。
アロママッサージやペット療法など「癒し」の概念も取り入れています。近隣の大学との産学共同研修なども行っており、「高齢者がいかに快適に暮らせるか」の研究に力を入れて取り組んでいるとのことでした。1階は、共有スペースになっており、漢字表記なので、日本人でも違和感ありません(笑)。壁には大きく、イベント表が張り出されていましたが、これも漢字なのでおおよそ意味がわかります。
素朴な家庭料理
昼食をいただきました。本当は3つの定食から選ぶのですが、わたしには特別に3つのおかずを少しずつ盛って出してくださいました。いずれも、素朴な家庭料理。あっさりした味が多いので、日本人でも美味しく食べられます。従業員の方々(社長も!)も、同じ食事をここで摂るそうです。ここでは、みな同じ、という主旨のようです。
安全性と居住性を備えた居室
居室は広めのワンルーム。日本の老人ホームにたとえると、介護型に近いながらも、十分な広さとトイレやシャワールームも完備。ベッドは広く低めです。またバルコニーからは、緑豊かな景色が広がり目に優しい環境。採光も十分で、落ち着いた空間になっています。
財団として運営
このホームは、ABS樹脂(プラスチック工業)や液晶パネルで世界有数の企業である奇美実業グループの財団が運営しています。取材当日は、許秀子社長(創業者の娘さん)がいらっしゃったので、お話を伺うことができました。運営は、赤字なのだそうですが(苦笑)、創業者や家族の寄付で運営費を補充しているそうです。老人ホームだけでなく、近隣の小学校や、在宅の高齢者にも同様に寄付を続け、社会貢献しているそう。写真は許社長と大学で講義もされている鄭主任。また、ご入居されている王さんご夫妻とも一緒に記念撮影。王さんご夫婦も流暢な日本語で取材に応じてくださいました。
台湾観光協会 ホームページ
http://jp.taiwan.net.tw/
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