~金融商品を知ろう~③投資信託
投資信託が人気です。特にリタイア生活に入ったシニア層が、年金の補充に毎月分配型商品を購入しているのが、投信ブレイクのひとつの理由のようです。また、昨今の「貯蓄から投資へ」の流れの中で、いろいろな層の人が関心をもっているようですね。
ファンド数も上場株の総数を超えたとか。日々新しいファンド名を目にするようになってきました。商品がバラエティ豊かになる反面、わかりづらい点も増えているように感じます。「リスクをおさえた」ってホントなの? 投資信託はリスク分散型商品ではありますが、やはり元本保証ではありませんし、様々な要因のリスクが発生します。どのような商品なのか、きちんと理解した上で運用しましょう。
投資信託の仕組みとは
投資信託は、たくさんの人(投資者)から集めた資金を、専門家(ファンドマネージャー)がまとめて株式や債券などに分散して運用し、その成果(配当や値上がり益)を投資者に分配する金融商品です。
このメリットは、簡単に言いますと以下のとおりです。
◆小額から投資ができる(1万円程度からの購入が可能)
◆プロ(ファンドマネージャー)が、様々な分析の元運用してくれる
◆リスク分散が可能(単一の株式だと万が一の場合ゼロになる可能性もある)
◆配当(インカムゲイン)と値上がり益(キャピタルゲイン)を狙うことができる
反面リスクもあります。
◆手数料(購入時)や信託報酬(運用を委託している費用)、他コストがかかる
◆社会や経済の情勢(国内外)によって価格が大きく変動する場合がある
◆海外の株式や債券を組み入れている場合は、為替の影響も受ける
◆現金化するには若干の時間がかかる(4日程度)
しかし、アメリカでは株式より投資信託の保有のほうが増えてきているくらい、ポピュラーな資産運用スタイルです。老後資金を投信で運用していく人も多くいます。商品の特性をよく理解して中長期で運用することを考えれば、株よりリスクをおさえて運用できるスタイルかもしれません。
投資信託の様々な分類
投資信託の分類には、様々な見方からできますが、一般的な分類で見てみましょう
◆投資対象による分類
公社債投資信託・・・公社債を中心に運用。株式は一切組み入れられていない。
MMF、MRF,中期国債ファンド、長期公社債投信、など
株式投資信託 ・・・株式を組み入れた投信。公社債投信以外はすべて株式投資信託。
◆購入と期間
単位型・・・購入できる期間が限定されている(償還期間も決まっている場合あり)
追加型・・・いつでも購入できる
◆運用スタイル
パッシブ・・・インデックス運用ともいわれ、東証や日経平均に連動する運用成果を目指す。
アクティブ・・・積極的に値上がり益を狙った運用成果を目指す。
◆グロースとバリュー
グロース・・・今後の成長性が高いと見込まれる企業の株を中心に運用。
バリュー・・・企業利益や資産に対し株価(価値)が割安と思われる企業の株を中心に運用。
このほかに、国内の株式や債券だけに投資するもの、海外と国内・債券と株式にバランスよく投資するもの、金融業界や薬品業界など特化して投資するものなど多種多様な対象や組み合わせで設計されているものがあります。最近では、中国やインド、ベトナム、ブラジルなど新興国(エマージング)に投資するファンドもありますが、これらはハイリスク・ハイリターンです。また、エコ・ファンドなど環境関連の企業に特化するファンドなど、社会に配慮したタイプもあります。
投資金額は小さくても、目的によっては社会貢献にもつながる投信があります。利益追求だけではない楽しみ方もありますね。
なお、おもな投資信託の基準価額は、新聞にも毎日掲載されます。(写真は日経新聞の投信欄)
成果の受け取り方に注意
冒頭にも述べましたように、「毎月分配型」の投信が人気です。リタイアしたシニア層がこの投信を活用するのは、年金不足を補っていくという点で一種のスタイルとしていいかもしれませんが、リタイア前の世代には個人的にはおススメしません。
投信で運用する目的にもよるのですが、「将来の老後資金やまとまった資産を作るため」であるなら、分配型より再投資型で運用したほうが様々な点でメリットがあります。
◆分配型は都度税金がかかっている(再投資型は決算時・解約時のみ)
◆再投資型は複利効果がある
◆分配型は元本切り崩しの場合もあるので基準価額が再投資型より低くなる
リタイア世代のように、値上がり益(最終的な売却益)より、毎月の分配のほうを重要視する場合は、考え方によっては毎月分配や隔月分配もよいかもしれません。リタイア前世代は、定期収入のある間は、極力元金を増やせる仕組みの投信に投資したほうがよいでしょう。
なお、投信の税金は、公社債投信の場合、分配金・解約差益・償還差益に20%の源泉分離課税となります。株式投信の場合は、分配金・償還差益・解約金は10%(2009年4月2日~20%)の申告分離課税(配当所得)、買い取り差益は、10%(2009年1月1日~20%)の申告分離課税(譲渡所得)です。
文章:もも編集室 山中由美
1995年よりシニア生活情報誌「もも百歳」編集・企画に携わる。国内外の老人ホームを300ヵ所以上訪問調査、TVやラジオ、新聞、雑誌などからの取材も多く受けている。高齢者やその家族向けの「ホーム選び」セミナーや「老後のマネープラン」についての講義・セミナーを多数開催。 2級FP技能士、福祉住環境コーディネーター、NPO京都府グループホーム協議会監事、その他。
■もも百歳セミナー情報
http://www.momo100.net/column/index.html/
■blog 山中由美のここだけの話
http://momo-momo.sblo.jp/
« 一つ前のエントリーへ
|
カテゴリートップ
|
次のエントリーへ »
シニアのための資産運用や年金のことをわかりやすく解説します。
会員特典満載!団パラメンバー募集
”団パラ” ごあいさつ
編集室からのお知らせ
旅三昧・旅自慢
住み替え・ロングステイって、どうなの?
目指せ、医者いらずの健康体!
親のための介護情報
失敗しない起業講座
各種イベントのお知らせ
各種PR情報
アンケート&プレゼント
もも百歳
有料老人ホーム
百科事典
資産運用、最近のシニアの流行、健康、年金など、シニアライフを快適に過ごすための情報が満載です。
「もも百歳」2007年秋号を只今「もも」サイトにて公開中!!
→
詳しくはこちら
「有料老人ホーム百科事典」サイトにて、有料老人ホーム情報を続々登録中!!
→
詳しくはこちら
2006年版販売中
・東京23区 西エリア
・神奈川県川崎エリア