~あと何年生きるの?~
マネー計画を作るときに大切なのは、まずは「ライフプラン」です。なにごとも目標や予定があってこそ、そのための計画を立てることができます。シニア世代になると若い時代と異なり、少しずつプランを立てる時間は短くなっていきます。しかし、ここで考えておきたいのは、実は『長生きリスク』なのです。
先般も日本の平均寿命が「また延びた」という話題がニュースになりました。女性は、なんと22年間も全世界でトップ。男性は今回第2位ということに。下の表は、日本人の平均寿命の推移です。1950年は、まだ終戦後の傷跡があるため寿命が短いにしても、この50年で寿命は大きく延びました。その原因としては「医療の発達」や「食生活の改善」があげられるでしょう。いずれにしても豊かな国になってきたということは否めません。
シニア世代は「平均寿命」ではなく「平均余命」を見ましょう
平均寿命は、「日本人すべての人が何歳で亡くなっているか」の平均です。ですので、残念ながら0歳で亡くなってしまった赤ちゃんや、子供のときに病気や交通事故でなくなった若い世代も入っています。 「平均余命」は、その年代まで生きている人が「あと平均何年生きるか」、ようするに「平均して死ぬまで何年」という数値です。 たとえば、女性の平均寿命である85歳時のところを見てみましょう。平均余命では、なんとまだ8年も生きることになっています。じゃあ、平均寿命から、頑張ってあと8年生きた93歳のとき、それでもまだあと5年近く生きる可能性が出てきます。100歳をごらんください。まだ2年以上平均して生きるのです!! ようするに「長生きすれば、するほど長生きするリスク」が発生します。 若い時代は「死ぬリスク」、年をとれば「長生きリスク」を考えないといけなくなります。もちろん元気で長生きして、ある日ポックリが理想・・・しかし、人生そう簡単にはまいりません。高齢になるほど、病気や介護になる確率はうんと高まります(次回以降に解説しましょう)。 もうひとつ、気にしておいていただきたいのは、男女の差です。かなり高齢になるとあまり差がなくなりますが、高齢粋になっても、いわゆるヤング・シニアでは男性のほうが早く亡くなる確率が高いのです。これからマネープランを夫婦で考えるときは、女性が(もしくは男性が)いずれかが一人になった場合の、収支計画も重要になってきます。
いずれにしても、「あとどれくらいの期間のシュミレーションが必要なのか」の目安を知ることが重要です。ひとつは「平均寿命」が参考になります。しかし、上記で触れたように、長生きすればするほど、長生きする可能性が高い。どうしたらいいでしょうか・・・。 ひとつは「限界寿命」。人間どう頑張っても、医療が発達しても「120歳」が限度といわれています。そうえいば、ギネスブックも、150歳とか180歳とか聞いたことないですよね。だいたい110代か120代前半くらいでしょうか。といことで、「長生きの自信がある」方は、120歳まで生きると仮定して、これからのマネープランを立ててください(笑)。ちなみに、100歳を目安にしてプランを立てることがスタンダードではあります。
文章:もも編集室 山中由美
1995年よりシニア生活情報誌「もも百歳」編集・企画に携わる。国内外の老人ホームを300ヵ所以上訪問調査、TVやラジオ、新聞、雑誌などからの取材も多く受けている。高齢者やその家族向けの「ホーム選び」セミナーや「老後のマネープラン」についての講義・セミナーを多数開催。 2級FP技能士、福祉住環境コーディネーター、NPO京都府グループホーム協議会監事、その他。
■もも百歳セミナー情報
http://www.momo100.net/column/index.html/
■blog 山中由美のここだけの話
http://momo-momo.sblo.jp/
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