世界のカジノリゾートの旅(第3回/全3回)
モナコ(コート・ダジュール)
憧れのニース海岸
byリゾカジマスター(http://resocasi.comサイト管理人)
p r o f i l e
本職は都市再生コンサルタント。欧米の文化による都市再生事例を研究するうちに、いつの間にやらカジノリゾート研究の第一人者に。
紺碧海岸
日本では、紺碧海岸とも呼ばれるコート・ダジュール。フランス南部のトゥーロンを西端、イタリア国境を東端とする美しい地中海沿岸の一帯を指します(イタリア側から見ると、リヴィエラ海岸の延長上にあるためフレンチ・リヴィエラとも呼ばれています)。
観光地として国際的に人気のあるこの地域には、ニース、アンティーヴ、カンヌ、モナコなど有名な都市が立ち並んでいます。これらの街は有名なホテルやレストランに加え、必ずカジノを併設する総合リゾートの側面をもっています。カジノリゾート好きがたどり着く究極の地といってもいいでしょう。
リヴィエラの真珠
日本からコート・ダジュールに行くには、まずは国際空港を持つニースへの直行便が便利でしょう。紺碧の海が広がる長い海岸線をはさんだ広い道路沿いに白亜の高級カジノホテルが立ち並ぶこのニースも魅力的ですが、コート・ダジュールの王様といえば、やはりモナコです。
モナコ公国は、別名「リヴィエラの真珠」と言われる高級リゾート地。よく聞かれるモンテカルロは、モナコの4つに分かれた地区のうちのひとつで、カジノや豪華なホテル、別荘などが建ち並び、F1グランプリが開催される主要地区のことをさします。 このモナコという国はバチカン市国に次いで世界で2番目に小さい国で、観光を主要産業としています。日本でいうと熱海をひと回り大きくしたような場所で、地形もたいへんよく似ています。グレース・ケリーとレーニエ大公のロマンスとその後の彼女の事故死という悲劇でも有名になりました。
カジノの中のカジノ
グランカジノ(海側より)
モナコには総計4つのカジノがあります。ホテルと一体となった運営のラスベガスやオーストラリアとは異なり、ほぼ独立した形で設置されています。
まずひとつ目は、パリのオペラ座を設計したシャルル・ガルニエによって建てられ、誰もが憧れるカジノの中のカジノと呼ばれる「L eCasino」(日本では「グランカジノ」と呼ばれています)。そしてその隣にあるアメリカンタイプの「Cafe de Paris」のふたつはたいへん有名で、まさにモナコの中心に位置しています。では、後二つはどこにあるか?
ひとつは、「Le Casino」の裏手(海側)にあるモンテカルロ・グランドホテルに併設されている「L eSun Casino」です。目印はモンテカルロ・グランドホテルのエントランス右側と覚えておきましょう。
そして、最後は「Le SportingMonte Carlo」。スポルティングクラブというショー、ナイトクラブ、レストランなどがある複合施設内にあります。ここは少しメインからははずれていて、海岸沿いを車で10分ぐらい東に行ったところに位置しています。
この4ヶ所のカジノはいずれも半国営の企業が経営しています。オテル・ド・パリやエルミタージュをはじめとする4つのホテル、4つのカジノ、劇場、レストラン、ゴルフ場といった主要な娯楽施設を独占し、モナコ公国の収入の多くを稼ぎ出しているそうです。
お高くとまっていそうなこれらのカジノ、実は意外と敷居が低いのです。
入場制限は21歳未満でラスベガスと一緒、服装制限はというと気負っていくほどではありません。さすがにTシャツ・短パン・サンダルは不可ですが、カジュアルでも問題はないようです。少なくともジャケットぐらい着ておけば、ノータイでも十分です。
ゲームはさすが欧州のカジノで、ルーレットが一番人気。続いて世界中で人気のブラックジャック。格式高いグランカジノにも、気楽に遊べるスロットマシンが設置されていて、思ったより気楽に遊べるのが意外でした。
魅力的なホテル群
エルミタージュ 外観&エッフェルによるステンドグラス式天蓋
さて、私が宿泊したホテルは「エルミタージュ」。妻の意見で男性的で重厚なオテル・ド・パリよりも、女性的で華麗なこのホテルを選びました。(ちなみに当時のレートで1泊5万円)。
お金持ちためのホテルであるということは覚悟していたのですが、それでもチェックインの時は緊張しました。宿泊手続きをしながら周りを見回すと、マフィアのファミリーのような集団(なんと乳母が3人もいます。奥様はまるで太ったカトリーヌ・ドヌーブのような美貌です)や、昼間から蝶ネクタイをした子供とその執事、1台何千万円もするスポーツカーから颯爽と降りてくる映画スターのような男性などなど。すべてが絵になる世界です。
フロントから部屋に入るまでの廊下を歩いていても別世界。口ではとても説明できないので、写真をご覧ください。とくに、エッフェル塔を作ったエッフェルによるステンドグラス式天蓋と、白とマリンブルー、そしてゴールドで構成された空間は、そこに存在する人を選ぶような空気があるのは間違いありません。
お部屋は、海に面したバルコニー付。なんといってもここから見える風景がエルミタージュの最大の売りです。今や世界で一番人気のある料理人アラン・デュカスのレストランもあり、これぞ世界一のカジノリゾートだと思わせてくれます。
「鷲の巣村」エズ
まさに城壁あとそのもの
モナコとニースは一旅程で訪問する方が多いようですが、個人的にはその間にあるエズ村を行程に加えることをぜひおススメします。 写真のようにエズは、中世からの城壁に囲まれ断崖絶壁にへばりついたような小さな村。住民がいるのかどうかはわかりませんが、ふたつのホテルとギャラリー、カフェ、クラフトショップ等々、曲がりくねった細い石畳の路地と石造りの建物がぎっしり並んでいます。京都参寧坂の西洋版みたいな感じです。
エズ村は別名「鷲の巣村」と呼ばれています。鷲の巣って見たこともないのですが、こういう断崖絶壁にあるからそう呼ばれているのでしょう。このコート・ダジュールにはそういった村が100数十あるとのこと。その中で最も有名なのがこのエズです。
この村の頂上にある公園からは、コート・ダジュールの全景が見渡せます。絶景とはこのこと。紺碧の海が目にいっぱいに広がります。究極のカジノリゾートの締めくくりにこのエズをぜひ加えてみてください。
「世界のカジノリゾートの旅」シリーズもこれで最後となりましたが、世界にはまだまだ素晴らしいカジノリゾートがあります。バハマなどのカリブ海。カジノリゾート発祥の地であるドイツカジノの数々。そうそう、クルーズカジノで世界一周というのも残っています。人生の豊かなひと時として、ぜひカジノリゾートでの豊穣な時間を加えてみてください。
では、GoodLuck!! (了)
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